8.17.2009

一日だけの夏休みがくれたもの


先週末、水害復旧のお手伝いをしながら、
「今日はこれから海へ…」と言う方が。
”そっか、、、お盆なんだっけ…?”
側に居る娘たちの顔を見れば、
みんな一緒に水害の泥だらけ。(笑)
今年の夏休みは、今週で終わりです。
(豚インフルの流行で休校した、授業日数の補填)
思い立ったが翌日!
お手伝いには申し訳の立たない休みを貰い、
恒例の瀬戸内海→日本海ドライブへ行ってきました。
海は早めに上がり、
小学生の時に感銘を受けたあの、植村直己さんの冒険館へ。
1984年の誕生日、マッキンリー山頂で消息を絶った時には、
私もテレビの前で、安否を祈りました。
「植村直己冒険館」
展示された道具は旅のロジック通りに丁寧に並べられ、
ある日、彼がひょこんと戻る事を信じているようでした。
あれから25年。
ここは、”彼を待つ場所”なのだ。



彼を語る全ての言葉に、共通すること。
それは彼の偉業というよりも、その人柄であったそうです。
「…街で見るような、そんな見せ掛けの親切じゃないんですよ。
 自らが窮地に立ちながらも、常に他人を想う。本物なんですよ。」
大自然の前で、人間は無意味なほど、無力で小さい。
感謝と謙虚さを教わり、
今日もまた、佐用の復旧作業に行ってまいります。

今もメンテナンスを怠らない「植村スペシャルNikon F2」











8.13.2009

佐用の水害


どの橋もこんな状態です。
渡れなくなった佐用の橋
一体何が起ったのか…



 
      
線路が濁流と化している














みなさんにずっとお返事を出来なくてごめんなさい。
友達のご両親の不幸の翌日、佐用の台風被害。
喪服の翌日からは、毎日ドカタ姿で作業です。
大切な友達のお家。
下水やコンポストも一緒になって流れ込んだ土は、
油粘土が溶けたように、ぬるりと粘る。
真夏にこもる、このにおい。
人々の悲しみ、絶望。
あまりにひどい場所ばかり、写真も撮れません。
悪臭のドームには、黄色い土煙が舞い上がる。
ここは日本?
被害のメッカではレンズもその光を通しません。
まるでこれはテレビで見た、空襲のあとかと。。。
明日も、お手伝いに行ってきます。










8.03.2009

白き妖かし 飛龍の滝


兵庫県佐用郡久崎・飛龍の滝


那由多の霧を宙にまとい
踊る龍の鼓笛よ

されど眼閉じれば見えん

人を慈しみ摺り寄る影は
白き”妖し”の如く



8.02.2009

相生市 北峰の滝

娘達とデートです。
林道は最近、大分崩れた模様。。。
メッチャぬかるんでるよ~ (@_@) ゲ
轍、軽自動車ぎりぎりだ~ (ノ><)ノ ヒィ
セダンの窓から上体を出し、車輪ぎりぎり走行。
「先に歩いて~ぇ」
遂に娘達、車の前を徒歩でゆく。
「転がっている大きな石、どけて~ぇ」
「わかったぁ~!」 ポイ (/´∇`)/ ~ポイ
「こら投げるなぁ~」ヾ(。`Д´。)ノ
それにしても、
ヒンヤリ涼しいね~ ミ´ー`彡
渓流のせせらぎだね~ (〃▽〃) 



























緑の渓流ではありません。。。森の光です。
「あった、滝だよー!」 娘の声
(だめ!あせっちゃ駄目!運転ゆっくりぃいい。)




























ほぉおおおおおお( ´ー`) ノ
高低差60m。
「あれ~?あまり流れて無いね~。」
写ってないけど、写真最上部より上から落ちています。
シャッタースピード、これでも最長です。














 ふぅ~楽しかったね~。(((o=´ー`=)o ウン
夏は滝に限るよね~。    o(=´ー`=o) ))ウン
さぁ、林道の出口、、、この先は猛暑です。
ミーンミンミンミーン 蝉さんがお出迎え。


8.01.2009

劉へ


劉、
私の作った蒸し鶏を食べ、こう言ったね。
「これ、専門店の料理をお皿に盛ったんだろ~。」
「難民キャンプ」と呼ばれていた、昔住んでいたアパート。
6畳一間に、毎晩大勢の後輩や仲間達が集まった。
お給料の多くが、食事の買い物に消えるほどで。

蒸し鶏を作ると、今も思い出す。
よく、淡いピンクのシャツを着ていたな。
スラッとしたイケメンで、
折れた優しさの先端を尖らせ、
頑なにものを話す子だった。
肩すれ違うように出逢った、劉。
思い出は、何故か今も鮮やかに蘇る。








劉、泣いていたよね。
「指紋強奪される時の気持ちがわかるかよ?!」
「大学をトップで卒業しても、
 一つの就職先も無いみじめさがわかるかよ?!」
”在日韓国人というだけで、何も報われない”
彼の言葉は私をすり抜け、日本に訴えていた。
当時、情報処理の仕事をしていた私。
ぶつけどころの無い憤り、仕事が出来る感謝。
翌日、ひとつひとつのキーボードを叩きながら流れた涙は、
劉がくれた涙と、どう重ねる事ができていたのだろうか。
.
時を超え、今日は人権週間のコンクール作品表彰日。
毎年、この公募で娘達は賞を頂いている。
今年はポスター。
劉、私は今、韓国にいっぱい友達居るよ。
精一杯、子供達にも伝えているよ。