10.14.2006

ひとりごと


時が過ぎるのが
すごく早く感じたり
ひどく遅く感じたり

でもなぁ
よ〜く考えると
地球は46億年前から
ずーっと同じ速さで回っているんだよなぁ

よし、よし
だいじょぶ

10.08.2006

こんな夜は


「気に入られましたか。。。」

マスターは小さな笑顔で、手を拭きながら、言った。
「彼女、病気や困難を乗り越えて今頑張っていらして、
この店でも応援コンサートを開いているのです。」
BGMの胸響く声に驚き、私は店のCDを、手にとっていたのだ。
…もう、10年も前のこと。。。

…これが私の、日本のジャズとの出会いだった。
綾戸、智恵さん。
大地に響くような、その伸びやかな魂の声!
心地よいジャズフレーズには、天才の鍵盤“遊び”。

ポロロン…鍵盤が単音で優しくこぼれ、
彼女は低く、静かに歌いだす。

I'm Woman…
(「Woman of Ireland」from Album 「natural」)


こんな夜は、これがいい。

5.18.2006

ポテトを飛ばす子 (続)


10歳の栞里は、まだあかちゃんに近い
舌足らずで甘い声

「あのね、とっても熱かったから…」

昨夜も再び、「思い出し爆笑」でした
こういう時の笑いは何故か、
体の奥深くから、振動と涙がこみ上げるのよ…"^_^"

昨日の栞里はクッキーを作り出し、
ベタベタ(!)と頑張っているのでした

応援、応援(^^♪

5.12.2006

ポテトが空を飛ぶ日


全員、固まっている

その真ん中で、何も乗っていないお皿を両手で持っている栞里
これまた、固まっている

“またか…”家族はみな、そう思う
この日のおやつは、カリカリのハッシュドポテト!
出来立てのポテトは〜〜〜♪

シーーーーーーーーーーーン

足元に散々する、ポテト

シーーーーーーーーーーーン

この沈黙を破るのは、決まって誰かの肩の震えである
ヒクヒクヒク…
ヒクヒクヒク…
互いにうつむいたまま、チラッと目を合わせれば、
「せーの!」

ぎゃぁあああああっはっはっはっはっは!!!
割れんばかり、涙の大爆笑が止まらない

「あのね、とっても熱かったから、
 扇風機みたいに回ったら、冷めると思ったの…」
「…で、お皿を持って、回ったの」
「………」

みんな、ヒクヒクヒクヒク、消化不良を起こすほど笑って食べる
笑いがやんだと思っても、又誰かの方がヒクヒクヒクヒク
嗚呼、彼女は何度、繰り返す
冷めた、ハッシュドポテト

5.08.2006

緑萌ゆる季節に


“何故だろう…”
幼少の頃、抱いていた疑問

「可視光線の7色の中で、人間が緑と感じる色の幅は非常に広くて、すごいよな!」
主人は、私にそう話しかけた
「うん!」
そう…新緑の季節の、この緑の種類の多さといったら!
一つの木のためにさえ、一体幾つの緑をパレットに用意すれば
この感動を表現できるのだろう

何て美しい色

そして、

ざざざざざざ… 山全体から響く、この音
葉や枝が立てる、成長と、その時の互いにこすれあう音
その数、那由多もあろうか
これは、壮大な生命のエネルギーの音

何て尊い音

ざーーーーっ… 風が通り過ぎる、この音
この季節の風は、葉一枚一枚を裏返し一気に通過してゆく
翻った葉裏の産毛は銀色に輝き、
まるで、ゴールの歓声が響き渡っていくようだ

何て心地いい光。。。


“何故だろう…どきどきする…。”
幼少の頃は、訳がわからなくて胸押さえた、この感じ
今は、少しだけ、わかる 

4.23.2006

光の最先端〜SPring8一般公開〜


ふぅうん…面白い!!!

新しいX線FELの建設にちなんだ、この1kmもある望遠鏡の講演。
胸ときめく、新しい光への挑戦。
講演は宇宙の話から超超超超小さな話へと流れ、
そしてプロジェクトの難しさ、人々のドラマが話された。
生物学、物理学、数学。
その上に、電気、光、熱、先進技術、システム等の応用がなされ、
それを一個の脳が全部知っていて初めて、研究開発がある。
そしてどんな家庭にもある物を使っての、光の実験。
羽、縄跳び、CD、ビーズ、そして傘に、風船。
科学とは、身近なものなんだなぁ。。。

現在不可能な、生きた細胞の、生きたままの解析。
(現在はX線によって、細胞は破壊されて死んでしまうらしい)
これが成功したら、一体何が起こるのだろう。。。。。!

場内300人は居たろうか、立ち見があふれ会場に
入れない人も出たらしい。
私は、ラッキーだった。(*^_^*) 

4.12.2006

ミッキーマウスのイカ


ピチピチ…
今朝は、元気に跳ねる、カレイが手に入った

もうひとつ

墨を吹いているちっちゃなイカ
「ミミイカ」
ミッキーマウスみたいに、小さな耳がある
かわいい〜!
らぶらぶ〜!

さぁ、今日はこれをさっと煮付けて、頂きます(*^_^*)

日本人が、桜に心を奪われる理由


誰の話だったか。。。

日本人が桜をこれ程までに愛するには理由がある
それは一本の桜が、
10年20年のうちは成長著しい青春期であり、
30年〜40年で姿をなし、成熟期に入る
50年〜60年で熟年期を向かえ、
そして80年以降、老年期に入っていくからだ
人の一生と桜を重ねあわせ、こころ傾ける…

“日本人はぱっと咲いてぱっと散る、桜や花火が好き”
こんな見解もあるが、そんな事を感じて花見をする人は、誰としていない

感じるのは、憂い

この話を知った時、なるほど桜、子供が生まれたら庭に植えようと考えたものだった
でも今夢見るなら、
いつか他界したら、知らずと咲く、山桜の根元にでも骨を蒔いてほしい
夫婦、一緒に

4.09.2006

発症後12時間以降24時間以内。。。?

40分の峠道、病院へ急ぐ。週末、子供が二人同時に発熱だー。
そう、本当は、“もう少時間が経ってからの方がいい”のも知っていた。
でも緊急外来にしても夕方に差し掛かっていたので、
夜間外来の「小児科」の先生が居なくなることを避けようと、車を走らせた。

最近はインフルエンザの検査も容易で、鼻などの粘膜に綿棒を差し込み、菌の有無を調べる。
15分ほどの検査なので、30分もすれば患者は結果を知ることが出来る。ありがい時代。

しかしいつも、疑問に思うことがある。
この診断キットは、発症後半日以降経過しないと、陰性か陽性かがはっきりしない。

つまり、インフルエンザのウィルスの増殖は、発病後2〜3日がピークであり、
この検出能力には、発症後おおよそ半日以降のウィルスの増殖個数が必要なのだ。

もしもインフルエンザなら、発症後24時間以内に投薬をしないと、薬の効果が期待できないという。
でもねー、急な発熱をすれば、病院へ駆け込むのは家族なら当たり前。
ところが「一気に高熱だ!病院へ!」。。。これは正しいのだろうか。。。

この時期込み合う病院、何時間も待って疲れた頃に、こういわれる。
「陰性ですねー。ひとまずお薬を出しますが、又明日来てください。」
「あ゛。。。はい。。。。」
このときの心境、共有できる方は多いだろう。(笑)

さて、発症後、12時間以降24時間以内。。。?
参ったなぁ。(T_T)

それから、本人と付き添い人に必須なのは、診断と投薬の前にまず、マスク。
ウィルスの渦の中に、突入していくんだもの。

行政のインフルエンザ対策、指導。この辺にも盲点がありそうな。

4.04.2006

来た!ツバメ!


来た!今朝、飛来した一羽目を、目視
そして今、モニターの向こう3m!ベランダの手すりに

窓なんて開けられない
そっと、そっと、ファインダーを覗く
“お願い。。。動かないで。。。”
息を、止めた

なんと筋肉質で、きれいな翼
遠くマレーやフィリピンなどから、
太陽と風向き、地磁気を頼りに飛行してくると、聞く

去年の君だね。。。
おかえり

3.18.2006

雨に たわごと

〜たわごと〜

私が雨の日に思うこと、
「あぁ、家があるってありがたいなぁ。」

‥学生の頃、寒さや雨をしのぎたくても、
安心してそれをしのげる場所がわからなかった。
行き場が無くて、
とうとう交番に遊びに行って、すごした日も、あった。
勿論、家は、あるのだが。(笑)

「ここに居ていいんだな。」
今、そう思える当たり前の暮らし。

幸せを感じさせてくれる、やさしい雨です。

3.15.2006

警察ですが‥娘さんが‥


「警察ですが‥娘さんが‥。」

電話を受け、ギョッ。
“後で伺います”との事。
なんて事無い、栞里がお金を拾ったのだそうだ。

ピンポーン
「わざわざおいで戴いて‥。」
「いやぁ、書類だけですから。」
側には「現金保存袋」。キラリーン、硬貨が一枚。

一円〜〜〜!?\(◎o◎)/?!

「まぁ、誰も引き取りには来ないでしょうが。」
おまわりさんは、素朴な笑顔だ。

一円を稼いで来いといわれても、それは困難だ。
日々頑張っている、「継続」という積み重ねの一部なのだから。
一円の積み重ねが1000円になり、100000万円になり、お給料になる。

私は、この一円を拾って届ける娘を、誇りに思った。
小さきものをよく理解し、大きく育て。

3.13.2006

これはトイレに貼ってはいけない


路上詩人こじろーさんに、会った

不思議な、少年
ナリは、普通の若者
神戸で御座ひいて、文字を書いていた

‥なになに?
あいだみつをさんみたいな、感じ
インスピレーションで、
その人を見て言葉を書いてくれるんだって

わーい
私は主人と、御座に座った

彼は、私たちの目をじっと見て、
1分ほどで書き上げる

ほっほ〜ぉ
読み上げて、くれた
じ〜ん

「はい。」

********************

気付かなかった
しあわせと夢に
気付いてゆける。

未来がそっと
そう教えてくれるから
ふたりはずっとふたりのまま。

****************

こじろーさん、ありがと
これはトイレに貼らずに
額に入れました

3.06.2006

春の天ぷらは低温で


うっきうき。(^^♪

今日は出張のアポが午後だからと、
午前中は家の書斎にいるいる主人に、お昼ご飯。
うれしいな。

鮮やかな黄色と紫、緑の天ぷら。
育てた春菊と、大沢のおっちゃんの紅菜苔。
魚は仕入れたてのあなご、それにコチ!
潮風に育てられた野菜と、海のごちそう。

揚げ油にごま油を加え、
揚げたてを梅塩で、いただく。
カブの浅漬けは、箸安め。レモンをキュッ。

山桜やつつじが咲くと、いよいよ山菜の季節!
繊細な春の天ぷらは、衣を薄く、油はわずかに低温で。。。
わーい、春の醍醐味はもう直ぐ!

2.28.2006

人生にも旬があるとしたら


あったか〜い。春、春よ!
今朝は気持ちよく資源ごみを出し、廃品回収ポスターをご近所にペタペタ。
(地方では自分達で回収もやると知った私)そして、近所のおばちゃんを畑で発見!

おばちゃんは、猟師の嫁として村に来るまで、
大型トラックの長距離運転手だったそうだ。
でも今ではもう、足腰も痛そう。
それでも毎日、バケツ何倍もの魚を捌いては干し、
お客さんが牡蠣を欲しいといえば港から手で網を引っ張り上げ、
家の酒屋を切り盛りしながら、畑も作る。これぞ、スーパーウーマン。

「おはよーございまーす!」
「おはよーう、持ってく〜?!」
「うーん!!」
わーい、わーい。もう宝石みたいなきらきら野菜がいーっぱい!

食卓の「旬」は、出てきては消えていく。
でも最近、人生の「旬」なんてものを考える。

生まれてから、どこからか「旬の始まり」があって、
そしていつか、次の世代に何かを手渡す頃に、「終わり旬」がやってくる。
肉体的に若い頃ではなく、経験や知恵を積んでやってくる、「人生の中の、旬」。

この、おばちゃんの、笑顔。
なんて、きれい。

その人がどんな生き方をしてきたのかは、
白髪やしわ混じりの笑顔にでてくるものなんだ。。。
旬の、笑顔。

わたし、まだまだ青い!

2.27.2006

真 (しん)


彼は大農家の末子として生まれた為、学校を卒業後、よそに出された。
幼少のときから片目に見てきた、長男長女に注がれた愛情。
「いつも寂しかったんだ。」ぽろっと、こぼした事があった。
でもその彼が、両親のことを話す時‥いつも手を合わせるように、話す。
両親の生活を支え、そして側に居るときは、
その手を開いて差し出し、優しくエスコートをする。

「性格」
そうはうまく表現しきれないのが「性格」だとしたら、
ひとにとって「性格」は、不器用さや、未熟さ、寂しさがつくる、「外環」でしかないのだろう。
誰でも持っている、ある種の、ちいさなたわみ‥。
私も、こうしたたわみを持っている。

性格という外環の、中心にあるのは、「真」。
甘えん坊の彼の、真。

側でみていると、「わたしもこうなりたい」と、そう、思う。 

ねずみは名前を覚える


「もっくー。」
そう呼ぶと、ハムスターのもっくは寄って来る。

“ねずみ。。。”

実を言うと、当初はこれ程愛情を感じる生き物だとは思っていませんでした。(ごめんなさい!)
今やもっくがケージに入っているのは、眠っている時とお留守番の時だけ。
家中のマッピングを覚えて、ちゃんと居場所を作っています。
おしっこも決まった場所でします。

マウスの実験をテレビで見たことはあったけど、まさか本当に学習するなんて。。。
小さなひげを機敏に動かしながら、あっちモソモソ、こっちピョコピョコ。

踏みそうになって、「もっくー!」と叫ぶと、ちっちゃな手を胸に、二本立ちで振り向きます。
「なに?」。。。とでも言っているのかなぁ。
手のひらにぽっこり乗る、もっく。抱きしめられないのが、ちょっと残念です。

2.23.2006

大人こそ、成長をしなくちゃ


有樹(ゆな)は、春に小学校6年生。
今でも昨日のことのように思い出す。。。
ピンクのカーテンから漏れる薄明かりの中で、この子を初めて抱いた瞬間。

その子が、「おかあさん、私、受験したい。」
おいおい。。。。

私の小学校の時とは、時代が違う。有樹は既に思春期だ。
体が変化をし、同時にこころも不安定に傾けだす。
それが昔よりも早い年齢で迎えるからこそ、
昔よりもずっと、「根っこ」作りが大事だとも思う。
まだ無垢な心を揺蕩しながら、自分でそう決心したのだろうが。。。

植物と付き合っていると、一見の地上部の大きさよりも、根っこが大事だと知る。
害虫、気温、水分といった環境変化にもたくましく育ち、丈夫さや実りに差が出る。

今、有樹の根っこ作りには、もっともっとたくさんの遊びの時間が必要だと思っていた。
受験、ねぇ。。。

大変だよーぉ、有樹ぁ。
宿題だけでもがんじがらめになるのに、遊べなくなっちゃうよ。。。

一人でせっせと、受験用の参考書を進めていく有樹。
おかあさんは、有樹にどんな土壌を作ってあげればいいのかなぁ。
唯一、おかあさんがしてあげられること。。。。。
わたしもゆっくり、根を伸ばそう。

2.15.2006

母の味方は娘






若き日のバレンタインは、愛の告白。
人生二幕目のバレンタインは、旦那様への、かわらぬ愛の告白。

「お父さんにチョコレートを作らなくて、一体誰に作るのよ!ねぇ。」と、
側によってきた娘と、一緒に笑った。
カカオ含有量の高いクーベルチュールを、
口でなめらかに解けるように、丁寧に、作る。
バレンタインは、もうらうだけじゃない。作る方の幸せもある。

今年は14日に忙しくて渡せなかったチョコを、
翌朝出張に出ようとする主人に、急いで渡した。
結婚すると、隠れて作るのが大変なんだもの。
とっておきの包装紙と、リボン。
「はい。。。」
ちょっと、照れる。

ところが、
主人ったら、「持って回れないから、置いてきた!」

「。。。。。」(状況判断不可能)
「。。。。。。。」(めまい)
出張の間中も、新幹線の改札口に迎えに行っても、
私はちーっとも笑えない。

”おばさんになっても、女の子の気持ちはデリケートなんだからっ。”

昨日。娘が買い物をしたいと言うので、家族で出かけた。
街は、ホワイトデー一色。フクザツなわたし。。。
娘が笑って、父親に言った。
「ホワイトデーは、とっておきのプレゼントをしなくちゃね!」

母の味方は、娘である。
えーん。(笑)
このことは、80歳になっても言ってやるんだから。

2.07.2006

春よこい


ここは温暖な瀬戸内海沿い。
でも職場は、丁度瀬戸内と日本海の真ん中、山の中。
自宅から真北へ32キロ、35分。
峠道を越え、国道を越えて又山道。
トンネルを越えれば、銀世界。
雲海、雪景色、スターダスト!
それはそれは、言葉では表し難い静かな世界。

近年、瀬戸内でも雪がよく降る。
そういえば小学校の頃は、ランニングとブルマーで鎌倉を作ったっけなぁ。
家族の往復の道を思うと、心配でおろおろもする。
なのに、雪が降るといつも、ドキドキするのは何故だろう。

「春よこい」
親友から、優しいメールが届いた。
我が家のハーブガーデンでも、春の息吹を感じる。
自然の美しさも、人のあたたかさも、
同じように胸を透くものだな。

「花が咲かぬ寒い日にゃ、下へ下へと根を伸ばせ」
誰かが、いっていた。

1.25.2006

ファティック、って何だろう



  「きれいね。」
  「そうだね、きれいだね。」

  「おいしい?」
  「うん、おいしいね。」

----ある教養番組。家にはテレビが無いので、熱の引き始めた子供と、
久しぶりにプロジェクターを繋いで番組を見た日のことだった。

  「こんな風に言葉を交わすように、ひとが「ことば」をもった起源は、
  ”共鳴しあいたい”というこの想いだったのではないかと言われて
  います。これを「ファティック」というのです。」

「うん、うん。。いい言葉だねーぇ。。。」
「ホントだねーぇ。」

わたしは「共鳴」という現象が、大好きだ。
だってほら、誰かが私に話をする。相手が表現しようとするその世界に
心を寄せ、同じ視線に立つと、自分も一緒になって笑ったり、怒ったり!

話をするとき、二種類の人が居るかな。
「そうだねー。」と、まず一緒に頷いてくれる人と、
「でもさ‥。」と、最初から否定的に話をする人。

どうせなら、共鳴しあいたい。
もしも「でもさ‥。」と言いたくても、まずは素直に、相手と共鳴したい。

それに何よりの幸せは、”共鳴し合いたい”と思える、相手が居ること。
うれしい。(* ^ _ ^ *)

1.13.2006

「地震を起こす日」



今日は、年に一度の「地震を起こす日」だという。

4年前に始まった、地震対策国家プロジェクト。場所は、神戸の震災公園の中。

巨大な実験室に入ると、そこには本物の6階建てビルがそびえていた。建物の下部には深い地下部があり、巨大な振動装置の一部が見えている。
これが、「地震によってどう倒壊するか」というデータをとるのが、「地震を起こす日」。
これにより建築物の安全性や、修復技術の指導マニュアルが作られるのだそうだ。

世界で唯一の、実験施設。

一体どんな苦労があっての上のプロジェクトだろう。。。
会場にはヘルメットをした社員をはじめ、あらゆる建築会社やテレビ局から人が集まり、見守っていた。

カウントダウン。社長さんが、建物で一番危ないのは、最下階部だよと説明をしてくれた。
緊張した空気の中、ゴゴゴという音。建物がこんにゃくのように揺れ始める。私は、恐怖だった。

地震大国、日本。
望むのは、こうしたデータを元に、しっかりとした構造の建物が設計されること。
そして工事現場の人たちこそが、その設計を理解し、守り、建築をしてくれること。古い建物の、補強をしてくれること。

ここでは同時に、豪雪地帯の家屋の構造実験もしているという。
震災で亡くなった神戸の人たちが、雪で埋もれて亡くなった人たちが、単なる人柱であってはならない。
懸命に働いて、働いて、家を建て、愛する家族を失いたくない。そんなの絶対絶対、許せない。

何が出来る?自分に。

家計簿をつける
重い税金に、ため息。

お願いです。この税金、
大切なところに使ってください。
使う時は、意識をして大切に使ってください。

家を建てられない人も、
災害で亡くなった人の家族も、
この税金、払っているのです。
「官」こそは、「民」の集合体。

1.11.2006

さわへ



昔、有楽町の古いカフェで彼女は言った。
”国家公務員の試験を受けようと思って。。。”
頑張り屋の”さわ”の、照れくさそうな笑顔が印象的だった。
-----後に、法務省に就職。
去年は女がてら係長に昇進、そして素敵な男性と結婚。

私の親友、島谷智子。(旧姓 澤井)

今日、私は彼女の大好きな日本酒を送ろうと、
ガレージで送付用のダンボールを探していた。
戻ってから、古いアドレスのメールをチェック。

ドクッ。
心臓が、音を立てて止まった気がした。

「亡くなりました」

ご主人からのメールに、目の前の海の景色が灰色になる。
”そんなばかな。。。そんなばかな!”
だって先月、生まれたばかりの子供を抱えて実家から家に戻った、って。。。
赤ちゃんが笑うようになった、って!!

さわ、さわ‥‥。
そこに居ないの?

1.07.2006

世のためひとのため



研究者の多くは、暗い。(I agree.)


科学の学会の多くが、週末や休日に重なるのは、一体何故なのだろう。

主催者は何故、休日を使うのか。
参加者は何故、文句を言わないのか。

私なんて、平凡な国民だから、こう思ってしまう。

研究者って、休日に彼氏や彼女と遊ばないの?
友達と遊ばないの?
家族と一緒にいたいと、思わないの?
きっと、暗い人が多いのよね。。。

「なんていい天気なんだろう!」
「いい休日のはずだったのに。。。すまんな。」

主人はコンピュータと着替えの詰まったカバンを持って、新幹線の改札を入った。
「いってらっしゃーい!(T_T)/~~~」
直ぐに、子供たちが笑った。
「きゃははー!おとうさん、おかしい!」
「。。。?」
行ったと思ったのに、
おどけた顔が、駅の柱から出たり引っ込んだり。(* ^ _ ^ *)
手を振った後にいつも沈んでしまう子供たちを、想ってのことだろう。

「これは必ず、たくさんの人のためになるよ。」
主人の夢は、私の夢だ。
主人の姿勢は、私の誇りだ。
でもその「世のひと」のために、正直、私たち家族はいつも寂しい。

”いってらっしゃい。がんばって。。。”

街は、3連休の賑わいだ。