2.23.2006

大人こそ、成長をしなくちゃ


有樹(ゆな)は、春に小学校6年生。
今でも昨日のことのように思い出す。。。
ピンクのカーテンから漏れる薄明かりの中で、この子を初めて抱いた瞬間。

その子が、「おかあさん、私、受験したい。」
おいおい。。。。

私の小学校の時とは、時代が違う。有樹は既に思春期だ。
体が変化をし、同時にこころも不安定に傾けだす。
それが昔よりも早い年齢で迎えるからこそ、
昔よりもずっと、「根っこ」作りが大事だとも思う。
まだ無垢な心を揺蕩しながら、自分でそう決心したのだろうが。。。

植物と付き合っていると、一見の地上部の大きさよりも、根っこが大事だと知る。
害虫、気温、水分といった環境変化にもたくましく育ち、丈夫さや実りに差が出る。

今、有樹の根っこ作りには、もっともっとたくさんの遊びの時間が必要だと思っていた。
受験、ねぇ。。。

大変だよーぉ、有樹ぁ。
宿題だけでもがんじがらめになるのに、遊べなくなっちゃうよ。。。

一人でせっせと、受験用の参考書を進めていく有樹。
おかあさんは、有樹にどんな土壌を作ってあげればいいのかなぁ。
唯一、おかあさんがしてあげられること。。。。。
わたしもゆっくり、根を伸ばそう。