5.08.2006

緑萌ゆる季節に


“何故だろう…”
幼少の頃、抱いていた疑問

「可視光線の7色の中で、人間が緑と感じる色の幅は非常に広くて、すごいよな!」
主人は、私にそう話しかけた
「うん!」
そう…新緑の季節の、この緑の種類の多さといったら!
一つの木のためにさえ、一体幾つの緑をパレットに用意すれば
この感動を表現できるのだろう

何て美しい色

そして、

ざざざざざざ… 山全体から響く、この音
葉や枝が立てる、成長と、その時の互いにこすれあう音
その数、那由多もあろうか
これは、壮大な生命のエネルギーの音

何て尊い音

ざーーーーっ… 風が通り過ぎる、この音
この季節の風は、葉一枚一枚を裏返し一気に通過してゆく
翻った葉裏の産毛は銀色に輝き、
まるで、ゴールの歓声が響き渡っていくようだ

何て心地いい光。。。


“何故だろう…どきどきする…。”
幼少の頃は、訳がわからなくて胸押さえた、この感じ
今は、少しだけ、わかる