1.27.2010

森の池、小石と魚

















静かな朝。ぼぅっと白く輝く、氷の世界。

その池は、木々の懐にすっぽりと包まれるようにあった。
うわあ きれい

私は足元の小石を拾い、池に投げた。
 
クォーン クォンクォンクォンクォンクォン クォーン・・・・・
 
柔らかで、柔らかで、心地がいい音。

音はすーっと森に吸い込まれ、再び静寂になる。
又、ひとつ。

クォーン クォンクォンクォンクォンクォン クォーン・・・・・
 
氷が解け、コポッと小石が沈んだら、

下にいる魚達は

そっと天を見上げるのだろうか。