5.18.2006

ポテトを飛ばす子 (続)


10歳の栞里は、まだあかちゃんに近い
舌足らずで甘い声

「あのね、とっても熱かったから…」

昨夜も再び、「思い出し爆笑」でした
こういう時の笑いは何故か、
体の奥深くから、振動と涙がこみ上げるのよ…"^_^"

昨日の栞里はクッキーを作り出し、
ベタベタ(!)と頑張っているのでした

応援、応援(^^♪

5.12.2006

ポテトが空を飛ぶ日


全員、固まっている

その真ん中で、何も乗っていないお皿を両手で持っている栞里
これまた、固まっている

“またか…”家族はみな、そう思う
この日のおやつは、カリカリのハッシュドポテト!
出来立てのポテトは〜〜〜♪

シーーーーーーーーーーーン

足元に散々する、ポテト

シーーーーーーーーーーーン

この沈黙を破るのは、決まって誰かの肩の震えである
ヒクヒクヒク…
ヒクヒクヒク…
互いにうつむいたまま、チラッと目を合わせれば、
「せーの!」

ぎゃぁあああああっはっはっはっはっは!!!
割れんばかり、涙の大爆笑が止まらない

「あのね、とっても熱かったから、
 扇風機みたいに回ったら、冷めると思ったの…」
「…で、お皿を持って、回ったの」
「………」

みんな、ヒクヒクヒクヒク、消化不良を起こすほど笑って食べる
笑いがやんだと思っても、又誰かの方がヒクヒクヒクヒク
嗚呼、彼女は何度、繰り返す
冷めた、ハッシュドポテト

5.08.2006

緑萌ゆる季節に


“何故だろう…”
幼少の頃、抱いていた疑問

「可視光線の7色の中で、人間が緑と感じる色の幅は非常に広くて、すごいよな!」
主人は、私にそう話しかけた
「うん!」
そう…新緑の季節の、この緑の種類の多さといったら!
一つの木のためにさえ、一体幾つの緑をパレットに用意すれば
この感動を表現できるのだろう

何て美しい色

そして、

ざざざざざざ… 山全体から響く、この音
葉や枝が立てる、成長と、その時の互いにこすれあう音
その数、那由多もあろうか
これは、壮大な生命のエネルギーの音

何て尊い音

ざーーーーっ… 風が通り過ぎる、この音
この季節の風は、葉一枚一枚を裏返し一気に通過してゆく
翻った葉裏の産毛は銀色に輝き、
まるで、ゴールの歓声が響き渡っていくようだ

何て心地いい光。。。


“何故だろう…どきどきする…。”
幼少の頃は、訳がわからなくて胸押さえた、この感じ
今は、少しだけ、わかる