6.23.2010

山椒の実








今年も、山椒の実を枝から外す。
白醤油の佃煮、塩漬け、ちりめん山椒。
山椒の実が大好き。
数時間、こつこつと、ただこつこつと。
毎年毎年、この季節、この作業。
一瞬めまいがするけど、大切な時間。 




切りが「無い」事はない。
切りが「無いように見える」だけ。

投げ出さない限り必ず終わる。
諦めない限り、必ず辿り着く。
だったら笑って、辿り着こう。

毎年教訓を振り返る、ささやかな時間。
私が如何に、だらしが無いかね。(笑)

6.17.2010

初夏のGarden

初夏のGarden。
春の花達は種をこぼし、夏の花達が咲き出しました。








































初夏のGardenは、海に突き出す小さな半島の高台にあります。
海辺は紫外線がきついです。空からも、海からも、お日様の光。
海だから潮風もきついです。高台はもっと吹きます。
雨はなかなか降りません。
雨雲は背後の山にぶつかって、左右に切り裂かれて流れて行きます。
だから、雨雲のぶつかる反対側のGardenには、雨が降らないのです。
この環境の中で、自ら芽吹き、花を咲かせ、種を実らせる。
「今年も芽を出したよ〜。」
「見て、花を咲かせたよ。」
「ほら、沢山の種を作ったよ。」
「来年、又会おうね。」
…いつも嬉しそうな声が聞こえてきます。
こうして四季を超え、歳月を過ごし、ゆっくりと教わったことがあります。
植物は人間の趣味趣向ではない、一緒に生きている生命なのだ、と。

6.16.2010

ガーデンの妖精たち


ガーデンの妖精さん達。
















「ケロケロッ…あ、見つかっちゃったケロ」
毎年初夏に会える、オレガノの妖精さん。



















「ふふふ…あのね、あのね…ふふふふふ」
メルヘンな大集会は、タイムの妖精です。



















「がんばれ〜!」「おぅ!」「合点だぃ!」
「魔法使いサリー」に出てくる三つ子は、ユキノシタ。



初夏のGardeningは、汗と土まみれ。
でもそっと、そっと覗かせてね。




6.08.2010

風に国境なく 相生湾ヨットレース

































今年も広報艇の船から、胸躍る。
海上ですれ違う艇は、互いに皆、とびきりの笑顔で手を振る。
今年30周年を迎える相生湾ヨットレースは、
地元主催のレースとしては国内有数の規模である。
…よく、思う。
熟練の船乗り達は、不思議な体温を持っている。
海原で輝く艇が、優雅な一線を超えた時こその
いのちの小ささと重さを知っているからだろうか。



















かつてこの海は、遣唐使が天命を懸け目指した海だった。
その後も海上交通港として先進の文化が花開き、
今日も、日本の海軍が育てた造船技術を集結する沿岸である。
煌めく晴天の今日。
この穏やかな海流の向こうでは、
3000万人以上の難民が助けを待っている。
 大海を、方位計も無い小舟で怯え漂う様から、
世界は難民の総称をボート ピープルと呼ぶ。


時代により、

国により、

人により、

国や、海や、船は、こんなにも持つ意味が違う。



海の美しさに、

いのちの重さに、

国境が無くなりますように。

この風に、国境が無いように。