瀬戸内海、室津。灼熱の炎天下、女禁の豊漁祭りは過酷だ。
昼宮、村に響き渡る唄と太鼓は晴れ晴れと海をわたり、
宵宮には「獅子渡し」が行われる。
この夜獅子の頭を奪った者には、特別な縁起と名誉が授けられるという。
これは観光祭ではない。
血の濃い漁村の荒っぽさも手伝って、
指を、肩を、声を痛めながら、
それでも引いてはならぬ男の喧嘩祭りだ。
主役は40代 迄の若手が担う。
血の気の多い集団を、30年以上関わる
熟練の組合が納めていく。
進行役の周旋は、トビのような俊敏さで
周囲を守備。この様、見事である。
血の濃い漁村の荒っぽさも手伝って、
指を、肩を、声を痛めながら、
それでも引いてはならぬ男の喧嘩祭りだ。
主役は40代 迄の若手が担う。
血の気の多い集団を、30年以上関わる
熟練の組合が納めていく。
進行役の周旋は、トビのような俊敏さで
周囲を守備。この様、見事である。
各地の祭がそうであるように、この祭も、
平安より受け継ぐ特別な意味がある。
それを教えてくれたのは、汗立ちこめる男衆の寄り合い場だった。
幼い頃からみなが村の暮らしを共にし、酒をあおり語り合う。
室津には、人々の生涯を通じ、古き良き縦割りと横の繋がりが活きている。
平安より受け継ぐ特別な意味がある。
それを教えてくれたのは、汗立ちこめる男衆の寄り合い場だった。
幼い頃からみなが村の暮らしを共にし、酒をあおり語り合う。
室津には、人々の生涯を通じ、古き良き縦割りと横の繋がりが活きている。
男が儀式の節目に戻る迄、女衆は食事作りに追わる。
そして戻ればハイヨと、汗だくの洗濯物に取りかかる。
周旋と女衆の手筈のよさは、翌日の午後には
祭りの夢の跡を残さない事からも伺える。
そう、この村は女も強い。
さて私は、次は男に生まれよう。
そして戻ればハイヨと、汗だくの洗濯物に取りかかる。
周旋と女衆の手筈のよさは、翌日の午後には
祭りの夢の跡を残さない事からも伺える。
そう、この村は女も強い。
さて私は、次は男に生まれよう。