9.28.2009

一杯の讃岐うどんを食べに、「ほんま屋」へ

お休み中、讃岐うどんの聖地「丸亀」を求めてドライブしました!
ところが…え?え?…通過するうどん屋さん、閉店してるよ~?!
まだ3時だよ…ね?









辿り着いたうどん屋さん
机上に綺麗にひっくり返された椅子が並ぶ店内。
おそるおそる…団欒中の店員さんに聞いてみます。

「もう終わりですか?」 「終わりです~!」 「あぁ…(絶望的)」
聞けばうどんは、地元の人達にとって朝食か昼食。
どのお店も昼過ぎには終わっちゃうのだそうです。(涙)
「あの…このお店の次においしいうどん屋さん、ありませんか?」
店員さんたちが、あの店は?…こっちは?と相談してくれる。
その問いに別の男性、「あかん」「そこもあかん」と。
うどんへの強いこだわりを感じる応答。(キビシ~(><))

暫くして。。。
「よぉし、作ったる!中へどうぞ!」
「……ふぇ?(。・_・。) ……えっ?え~~?!w(*・o・*)w」
まさかの出来事。
そして店員さんたちの明るい笑顔と、
”中へ”と誘導する手の動きの気持ちよさ。
最初は”まさかとんでもない”と言った私も、
一瞬で散るように稼動した店員さんの動きに
思わず車中の家族に手を振りました。
「たっ、食べさせてくれるってー!!」

鍋に火を入れ、うどんを打ち出す店長の高田さん。(え~今から?)











「待ってな~今ほんまのうどん食べさせてやるから!」
「(うんっ!)調子よすぎっ」
聞こえてくるのは、力強く打つ音と、整った息遣い。
それに引き換え生地からは、
麺棒で打ち返すときの音しか聞こえません。
静かに、人のエネルギーを吸収する生地。
うどんはその分だけ、コシを強くするのだろうか。。。
丸い生地はあっという間に大きく伸ばされ、整然とした麺に。


(左) 白い放物線を描きながら、うどんが次々に釜に入れられる。
(右) あっと驚く、大きな大きな手。巨大どんぶりが小さく見える。










ほんまもんの讃岐の食べ方は、「釜茹で」だという。
通常は茹でてから冷水で洗うが、これはしない。
どんぶりに、白いうどんと白い蒸気が鍋の湯ごと入る。

「はいよ!」
「うわーーー、おどんぶり熱いよ熱いよ!」 「いただきま-す!!」
はふはふとする湯気の中、箸にずしりとかかるうどん。
気もせいで喉を通したうどんに、
……一瞬無言、、、「開眼・状態」

これ程迄にコシのあるうどんを、食べたことがあっただろうか。。。
つややかに湯気の中で光る麺、
強く伸びる餅に匹敵する、弾力。
つるり、口の中で麺が踊るような喉越しと、
跳ね返すような歯切れのよさ。
「美味しい!!」
何もつけずに食べれば、小麦の香りと甘みで口が飽和し、
つゆにくぐらせれば、出汁は麺に負けじと絡み、鰹と醤油が香しい。
(しかも…どんぶりのお湯、どうして最後まで白く濁らず透明なの?)

「これも食べてみて!」
「うわ~ぁ、冷たいザルうどん!」
キンと冷えた麺の弾力は更に閉まり、香りもそのまま。
うえ~ん、「泣ける」ほどおいしい!!!!
添えられた氷の屈折光が、
切り口の角張った麺に、そのまま映っています。

おかしいなぁ、今まで、煌びやかな宣伝のNET店のうどんも、
人気の有名店のうどんも、沢山沢山食べてきたのに。。。
(実は) 食べきれないと思った量が、つるりとおなかに入りました。
(当然) 小食の私が、人生で最も大量に食べた日となりました。(笑)

閉店後のこのこと来た客に、嫌な顔一つせずうどんを打った店。

「(うどんの)学校を出た奴は、大会で勝てない」
…店長のこんな深い言葉にも、
仲のよいスタッフの連携プレイにも、
彼らの大切なものを、「粋」のこころと一緒に感じた日。

御馳走様と出た店は、明かりを夜の帳に灯していました。

「ほんま屋生麺」
  ~一杯のうどんを食べに行く価値が、この店にあります~

〒763-0071 香川県丸亀市田村町1488-14 電話 0877-22-1498










ほんま屋の皆さん、本当にありがとうございました!!


9.15.2009

Londonの街 Ⅰ

(投稿の不具合か、何度も記事が飛んでしまって…
やっとのアップロードです。ごめんなさい。)
さ~ぁ、会議をエスケープ!
待ってました、こうこなくっちゃダーリン、こうでなくちゃロンドン!
リバプールから、見渡す限りの芝生を横目に、列車は2時間半。
ここは、
第一世界と第三世界が、落差のまま混在する街。
伝統、威厳、制圧、今昔に渡る支配。
刺激、娯楽、笑顔、終わらない夢。


ソーホー(Soho)~ピカデリー・サーカス(Piccadelly Cercus)

ロンドン心臓部。ホテル、デパート、ブランド、バー、本屋。老舗がひしめき合う、夢の賑わい。歩道は車道より両側に広く敷かれ、まるで歩行者天国です。深 夜まで赤いロンドンバスが列をなし、正にロンドン。西洋では道が広場から広場を繋ぐように出来ており、歩くのがとても楽しい。しかもICチップの乗り放題 乗車券で、バスも地下鉄も飛び乗り放題。ご機嫌です。

(左) タワー・ブリッジ(Tower Bidge)
   え?ロンドン橋って言わないの?!
   テムズ川の遊覧船から撮影。橋は時間で跳ね上がります。

(右) BA・ロンドン・アイ(British Airways London Eyes) 
    ロンドン一望の観覧車。このカーゴ、マイクロバス並みです!

国会議事堂 ビック・ベン(Houses of Parliament/Big Ben)

見上げれば、国会議事堂。大きすぎるその全貌は、テムズ川対岸でようやく撮影。世界最大の時計台は、議事堂のシンボル。あまりの時計の大きさに、塔 が小さく見えるのが笑っちゃいます。でも遠めで見ればやっぱり大きい。名前の由来は、当時の工事責任者の名前だとか。(因みに、)西洋では公共の施設や道 路に、個人名を多く使います。日本なら会社名にされ、広告になると非難され…無理ですね。(笑)景観を守る為、遺跡より大きなビルはありません。
 
(左) 前も後ろも右も左も、満員のBar、Bar、Bar!スポーツBarも多くあり、店の内外に溢れた人が皆同じに声を出し腕を上げる!内容は勿論、サッカー。ちょっと歩いてワンショット、又歩いてワンショット、いいBar見つけて又ワンショット、と楽しみました。


Londonの街 Ⅱ

私にとって海外の魅力は、自然と、アーキテクチャーとミュージアム。
ロンドンに自然は無いけれど、ミュージアムの殆どが無料です。(募金箱はあります)
これを楽しまない理由はありません!

旅の記念に、ほんの一部ですがご紹介します。
ウェスト ミュンスター寺院 (Westminster Arrbey)
 建立10世紀。英国王室の戴冠式や冠婚葬祭を行う王室教会。最近ではダイアナ妃の葬儀が記憶に新しい。ゴシック建築の世界的傑作と言われ、地下部分は歴代 王室や世界的に有名な作家、詩人、音楽家、科学者の墓碑が並ぶ納骨堂になっています。故人の威厳を刻む墓碑や納棺は贅の極み!夜はゴーストが集うという真 実味を帯びた噂も、ゴースト好きの英国に感化されて信じそうになってしまいます。(はっきり言って、棺桶置き場だった!知っている名前も多く、歴史の人物 がこの棺桶で眠っているのだと思うと、言葉が出なくなります。)端から従順に見て回ると、所要時間3時間、ふぅ。


自然史博物館(National History Museum)

 地球と生命がテーマ。1880年に完成し、現在はロマネスク様式建築物の代表例。地球丸ごと7000万点以上にも及ぶ収蔵品は、博物館の成立時期がまさに 大英帝国の世界覇権時期と重なる事による。(そうだろう)海外からの貴重かつ大量の標本をも所蔵し、その質と量は世界でも有数です。建物の概観には、存在 した動植物の精密なテラコッタがずらり。ここで一日過ごしても飽きないと思います。「不思議の国のアリス」の聖地にも偶然寄ったばかり、ここでドードーに 会えたのも嬉しかったです! 


大英博物館(The British Museum)



 10日間の旅は、これでおしまい。豪華絢爛で胸はどきどき、目はチカチカになった英国。だからかな…こうして今、コンビニも無い田舎で、何の制圧も無い家族の時間が大事に思えます。でも、目に映った全ては、この胸に。最後に、ダーリンありがとう。



















9.07.2009

No More


ひっそりと建つ、名も無い教会。
いいのかな?と思いつつ足を踏み入れる。
小さな看板が、ひとつ。
”1831年に完成されたこの教会は 1941年5月に、空襲を受けた。
1968年にイギリス教会から市によって譲渡され、今は
残りの壁の囲いを、庭と共に平穏の場所として保守している”

ドイツやフランス・アメリカ、イタリア。そしてイギリスにも、
こうした戦争の残骸が、大変多く保存されているのに驚く。
 
No More WAR

どんな国に行っても、
どんな歴史に触れても、
付きまとう、戦争。
でも今の彼らがすごいと思うのは、
その過ちを、
言葉にして、
態度にして、
認めていること。

これは、我々日本人にも必要だと思う。
だって地球上のみんながそう思うことで、
過ちを再び繰り返さないように出来るのだから。
 

以前、ドイツ人の老人が
戦争を知らない日本人の私に頭を下げた。
”我々は、本当に罪なことをした”と。
そのときの、空気。

私はそれまで、
中国や韓国の人に謝ったことが無かった。
ドイツには、戦争モニュメントやミュージアムがあまりに多い。
なのにその一方、
ナチス親衛隊を名乗る若者が
「ドイツバンザイ」と、暴動も起こす。
 

今尚、戦争をしている場所は、地球上に30箇所。
暮らしに潜む、言い争い、喧嘩、いじめ。
争いを起こさない「こころの鍵」は、
誰もが自分の心の中にひとつづつ、確かに持っている。

「NO」と言う、勇気と一緒に。





World Museum Liverpool

 なるほど大きい、、、これは世界博物館だって。
自然科学、人類学の資料の宝庫だそうで、
英国唯一のプラネタリウムも。





黒い塊?いえインド象サイズの巨大ライオンです。
大きさに比べ、表情は生きているように繊細で優しく、
思わず話しかけてしまいました。(ノ´∀`*)




でも、今晩の目的は別。
コンファレンスの晩餐会です。
キャ~、ビートルズ・ソングのコンサート!
すごい、、、
アップビートが始まって直ぐに飛び出だすは、
この業界の大御所達です。(じっちゃま、とも言う)
さすがの、ビートルズ世代。


9.05.2009

リバプール大聖堂 (Liverpool Cathedral)



 誰もが、無口で見上げていた。
地上100m、
この厳粛さ、
この繊細さ。










なんて美しい祭壇。
夕日が差し、燃えるようでした。

高過ぎる天井は、吸い込まれそうな闇。
(100mの1階建て。あぁもったいない。(x_x)☆\バシッ!)
オルガンパイプも、その数9765本。
透明で神々しい旋律に、心も身体も共振しました。



 今日はここで、会議の懇親会です。
牧師様の音頭で乾杯。いいのかなぁ、とびっくりでした。

【英国最大の聖堂 リバプール大聖堂 (Liverpool Cathedral)】
塔は床上100.9mを誇るゴシック建築
1902年、22歳のギルス・ギルバート・スコットにより設計、建築
1951年に、初めて塔の鐘が鳴り響く

9.04.2009

Liverpool コンベンションセンター


世界の扉


アルバートドックに隣接された、コンベンションセンター

ここは会議場。
海外は自動ドアが少ないのです。
しかも、大きくて、重いのなんの!

私は鍵の閉まっている方のドアに、勢いよくタタタ~!…ガーン!
てへへ。「せーのぉ、世界の扉は重いぞ~」
ガードマンはすごい。
大勢が出入りするエントランスで、
身分証の無い人をすぐ様見分けます。
ちょっと怖い。
そのガードマンが、
扉に突っ込むあほな私を、直ぐに覚えてくれました。(そうだろう)
私が来ると、扉の前で歩く速度を緩める前に、すっとエスコート。
「どうぞ。。。」そのタイミングは、心地いい。。。
あー、さすが英国紳士。ミ´ー`彡
世界でもあほterreご披露。。。



9.02.2009

Liverpool・London からただいま!


liverpoolより、ただいま!
国際会議って、毎年主催国が変わるので開催地も違います。
今年はリバプール。
勿論、参加者はダーリン。私はおまけの常連エントリー。(笑)
リバプールは、Irish Seaに注ぎ込むMersey川河口にあります。
会議場はAlbert Dock。潮の香りに驚きます。









ここは、あのビートルズを育てた港町。
そっか、、、
彼らのフレーズの多くは、彼らが愛した故郷そのもの。
観光用バスが、ドックに進入?!(↑写真 右下)
ほっ、水陸両用、これがイエローサブマリン。










建物の中には無数のお店、
どれもこれもアートなお店ばかり。人もいっぱいです。


さて、とことこと歩いた道を、少しづつブログに書きたいと思います。
続きは明日。。。お時間があったら是非見てください 。ヽ(´ー`)ノ