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The Sakura at my Garden |
少し前のこと。
うっそうと茂る薮の中。
今正に息途絶えゆく、
大きな老木と出会った。
枝々は光の届かない薮に埋もれ、
人の腕程に木化した蔦のツルは、
遂には天頂を折り返し絡み、
益々老木を締め上げていた。
既に耐えかねた太い枝々は、
どっさりと、足元に朽ちていた。
何と、これが櫻とは。
うっそうと茂る薮の中。
今正に息途絶えゆく、
大きな老木と出会った。
枝々は光の届かない薮に埋もれ、
人の腕程に木化した蔦のツルは、
遂には天頂を折り返し絡み、
益々老木を締め上げていた。
既に耐えかねた太い枝々は、
どっさりと、足元に朽ちていた。
何と、これが櫻とは。
春夏秋冬、幹の陰。
木肌に触れ、
耳を押し宛て、
寄り添って。
命を委ねる精霊と、
想い寄せる櫻守り。
2010年のこと。
光満ちる羽衣の袂。
光陰の矢にいのちを燃やす、
美しい精霊と再会した。
光満ちる羽衣の袂。
光陰の矢にいのちを燃やす、
美しい精霊と再会した。
ひとひらの花びらに ひとつの世界
一輪のさくらに ひとつの浮き世をみる
手のひらに無限を乗せ
一時のうちに 永遠を感じる
兵庫県たつの市室津
見上げれば、その姿は滝登りの鯉のようであることから、
鯉櫻と命名。どうぞこの櫻が永年守られ続けますように。